ブラックバスの生態・習性(マニア編)2
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コクチバスはオオクチバスよりも水流・水温に対する適応能力がある
オオクチバスよりもコクチバスの方が流水適応能力と低水温適応能力が高いそうです。
というのは皆さん周知だとは思いますが、これはつまり、日本の渓流域にコクチバスが侵入すると渓流域の生態系の変化が懸念されるということを示しています。
たしかにこれはよく注意しておく必要があると思います。
ブラックバスの運搬・放流は法律で禁止されています(懲役や罰金の対象です)。
ブラックバスを持ち出さない、持ち込まない。これだけは絶対に守っていただきたいと思います。
バランスが崩れ生態系が壊れるということは、バスにとっても死滅を意味します。
日本の生態系を守るという観点と、バスを守るという観点、この両方の観点から、バスの持ち出し・運搬・放流は絶対にやめて頂きたいと改めて強調します。
(参考文献)
中村 智幸, 片野 修, 山本 祥一郎;
“コクチバスとオオクチバスの成長における流水と水温の影響”,
日本水産学会誌, Vol.70, pp.745-749 (2004)
ブラックバスの遊泳能力−持久力より瞬発力−
オオクチバスは3.29±0.92 TL/sec 以上の水流では遊泳の持続が不可能である一方、
キンギョを餌として与えてみると最高遊泳速度・加速度はそれぞれ5.8 TL/sec、8.5m/sec^2に達したそうです。
持久力よりも瞬発力に長けるバスの遊泳能力は、待ち伏せ型の捕食行動をするオオクチバスの特徴をよく示しています。
Mitsunaga Yasushi, Shimizu Takashi, Suzuki Katsuya, Yamane Takeshi.
Convenient Analysis of Swimming Mechanism of Largemouth Bass Using Digital Video Cameras.
Fisheries engineering; Vol.41, No.3, pp.245-250
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